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連休があけてようやく初夏の様子になってきた。
庭の薔薇もようやくつぼみをほころばせている。
今年は、上空の寒気がいつまでも居座っていて、おかしな天気が多い。
太陽活動の低下の兆候について新聞が取り上げていた。日蝕も近い。

ところで、隠れたベストセラー『身ぶりと言葉』(アンドレ・ルルワ・グーラン ちくま学芸文庫)は、直立した人類が文字を発明し、技術を社会の背景に形作ってきた歴史を記述している。ITの活用によって、記憶を外部のメディア装置に保存し、アーカイブを構築し高度化してきた。記憶を文字をはじめとする外部に作り上げてプログラム化することが文明の営みだとしても、そのことで人間の感じ取り理解する力、象徴する力が弱くなっているのではないか。これは、スティグレールが『象徴の貧困』のなかで主張している。

平成の時代の先に日本が価値を持つとすれば、歴史や文化に基づいた感受性だと思う。
制作の時間がとれなくなって久しいが、正方形に切り取ることで感性をリハビリ中。

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