先週、走り梅雨かと思った雨は、梅雨入りでした。
昨日今日と梅雨の中休みか好天が続いています。
庭の紫陽花の花が、元気に咲いています。
先日、銀行がブロックチェイン技術を使って個人間で交換可能な仮想通貨を始めるとの記事がありました。
ビットコインで採用されていたので、あまり好印象を持っていなかったのですが、価値をインターネット上で交換可能にする技術として、注目されており、ISOの標準化の動きもあります。
30年以上前にコンピュータ会社に勤め始めた時には、通信技術も電話線か高価な専用線しかなく、90年代になってパソコン通信からインターネットが始まるまで、ベンダーの異なるコンンピュータを相互接続するだけで大変でした。電話の信号を電気信号に変換する装置やそれらの装置を集中制御する装置など大変高価だったので、その環境構築や接続変更は、システム生成やシステム変更といってコンピュータエンジニアの仕事として成り立っていました。
通信速度も1,200bps(ビット/秒)や2,400bps。専用線でも9,600bps。高速なISDN回線でようやく48Kbps。
コンピュータ処理した結果の1MB(1,000,000バイト=8,000,000ビット)のファイルを送るのは、大変なことでした(詳細な寸法や注記が入った図面が約1MB)。工場の生産管理システムが10GB(10,000,000,000バイト)のディスクに収まっていた時代です。
今や、インターネットの環境で、個人の家に光回線が繋がって、デジカメで撮った写真(2MB~20MB/枚)を気軽にやり取りできるようになりました。インターネットは、途中の経路を意識せずに相手までのルートを提供してくれる空気のようなものになっています。ブロックチェインは、誰かがエータを保証するのではなく、みんなで保証するモデル。価値のインターネットです。
30年前、アメリカで暮らしていた時には、小切手帳を使って八百屋さんで買い物をしていました。
もうすぐ、仮想通貨を使ってお店で買い物をする時代になるようです。
ポイントとの違いは、そのデータそのものが価値を保証されていることと紙幣や硬貨と同じく匿名性があること。銀行に預けなくても、ネット上にタンス預金ができるようになると、銀行を経由しない取引が増え、課税行為の補足がますます困難になる恐れがあります。
人工知能の技術革新も、量が質を変えたもの。これまでの限界は、矛盾のない論理体系を構築しないとコンピュータに実行させられないところにありましたが、囲碁や将棋の名人を破ったディープラーニングでは、コンピュータがパターンを学習してゆくので、ロジックは不要。20世紀の終わりころ一時流行ったニューラルネットワークが大量のデータを高速に処理する技術で生き返ったようです。
こんな時代に、小学生にプログラムの作り方を教えても、この前までの「ゆとり世代」と同じようになる。製図業で加工貿易というモデルから文化や芸術で価値を生み出すモデルに変わることが生き残りのカギだと思います。
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