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2001年11月24日
アンティークフェアなるものが先日開催されていたので出かけてみた。体育館のような広いところに180店の骨董店が出ていて客もあふれんばかりだった。伊万里などの典型的な和骨董から洋食器のアンティークにいたるまでいろいろ並んでいてざっと見て回るだけでも1時間は優にかかる。中には戦後のおもちゃなどのコーナーもあって、一見してガラクタじゃないかと思われるようなものもあり、こんなのが好事家にとっては珍品なのかなあと思いながら色々と見て回った。子供の頃に使われていたタイガーの計算機が12,000円で出ていた。懐かしいな。
報道写真家が撮った有名人の写真のオリジナルプリントを並べている店があって、じっと見ていると店のおやじが話しかけてくる。おやじと言ってもまだ若さの残る中年だ。店頭に出していない写真の束を奥の方から出してきて説明しながら一枚一枚見せてくれる。芸術家の写真が多く、シャガール、ダリ、ピカソ、ジャン・コクトーなど、他には俳優の写真などなど。ポーズを作っての写真ではなく、あくまでもカメラマンが勝手に撮ったスナップ形式のもので、本来プレス以外のところに出るものではないのだが市場に出てしまうんですね、という説明を聞く。写真の裏には撮影日や撮影者の名前などの記録が紙に書いて貼ってあってオリジナルの価値を高めている。それなりに興味は持ったものの一枚2~3万円の値段では買うのも躊躇するところだ。
結局、1時間半ほどうろうろした揚げ句に湯飲みを一つ購入。いかにも骨董商らしきおやじが言うには江戸のものだそうだ。ただし縁が欠けているのを直してあるとのこと。3,500円の値段がついていた。最初に見ていたときは、「完品ならば5万はするよ」と言っていた。買うかどうか迷って他の店も覗いて30分位してまたそこに戻って同じ湯飲みを見ていたら「直しだから安いけれど、そうでなければ3万は下らないよ」と話しかけてくる。いい加減なものだ。結局、交渉の末2,500円で購入。骨董の世界はよくわからん。
                                         
2001年11月17日
仕事の関係である文献を探していたもののなかなか見つからなくて困っていたところ、市内の某大学の図書館にあることをインターネットで発見。この図書館を外部の人が利用するためには最初に市立図書館で紹介状を書いてもらってそれを持参しなければいけないとのことで、一応、市立図書館の方もインターネットでチェック。夕方は7時まで開館していることを確認して6時半頃にあたふたと到着、受付の若い男に大学図書館への紹介状云々という話をすると
「・・だいが・・く・・・・、ここは市立図書館ですけど・・・」
と頓珍漢な返事だ。気持をぐっと鎮めてどういう手順の話をしているのかを私の方から諄々と説明すると、奥に引っ込んで別の男が出てくる。この男は紹介状云々の話は理解しているらしくて、わかりました、と言うものの
「今日はすでに館長が帰ってしまったので紹介状は今日は出せません」
と言ってくる。思わず
「7時までやっているんではないのか」
と抗議、押し問答の末、やっと書いてもらうことに成功する。
インターネットには最先端のハイレベルの情報が掲載されているものの、いざ人を相手にするとローレベルの人に出くわして、その落差に驚くことが多い。本当は研修でもやって人の側のレベルも上げていくべきなのだろうけれども、現実はひどいものだ。まあ、気持を抑えておさえて、というところだ。

2001年11月11日
昨日は雨、寒くてたまらず部屋の暖房をいれて少し大きめの音でジャズを聞いていた。そういえば、ということで京都のジャズ喫茶のお話。
一番よく行っていたのが今出川通りの吉田山近くにあった「メルヘン」というジャズ喫茶。通りに面していて開放的な雰囲気ではあったものの市電が通るたびにゴトゴトと揺れていた。市電が廃止されたのは在学中の話だ。この「メルヘン」も私の卒業の頃には大学近くのビルの中に移ってしまい、新しい方に出かけることはほとんどなかった。
河原町通りの荒神口のところには「シアンクレール」という軽めのジャズ喫茶があった。「思案にくれる」という言葉がかけてあるとかいうことだった。このジャズ喫茶は何年か前に潰れたそうだ。栄枯盛衰は世の定めではあるが、立命の広小路キャンパスがなくなり、同志社も田辺に移ってしまってはその界隈でジャズを聴こうという人もいないだろう。
重めのところでは、熊野に「ヤマトヤ」があった。壁一面のスピーカーから音が迫ってきて、楽しむというよりは苦行に近いものがあった。苦行は嫌いなのでほとんど行かなかった。
同志社(今出川の方だよ)の近くには「52番街」があって、数回行ったことがある。
今はどうなんだ、京都のジャズ喫茶は健在か。
                                          
2001年11月03日
先日、インターネット通販のアマゾンから洋書を取り寄せた。以前にも、まだアマゾンが日本に上陸していないときに、三省堂から洋書を取り寄せたことがある。その時には紀ノ国屋書店も検討したけれども入会金が必要ということで却下、三省堂にした覚えがある。取り寄せたはいいものの、たまたま落丁があって再入荷してもらうのにずいぶんと手間取った経験がある。
今回、アマゾンと三省堂とを比較すると、最終的な金額に3割くらいの差があってアマゾンから取り寄せることに決定、クレジットカードの番号の取り扱いなどについても情報管理が行き届いている印象をうける。注文してから手許に届いたのは予定通りの2週間で、少なくとも現在のところアマゾンはよくできた通販だという印象をもつ。
インターネットが発達するとサービス部門が一番恩恵を受けるようになるというものだ。問題なのは利用する側だ、洋書を買ってもどのくらい読むかという話だね。
最近、悪い風邪がはやっているようです、無理をしないように気をつけましょう。

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