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2002年3月31日
歯医者に行った。この前夕御飯を食べていたところ、歯に詰めていたものがポロッと取れてしまったのだ。その旨を伝えて診てもらう。
「これ以外にも虫歯がありますよ、一緒に直しましょうか」
と聞いてくるので、ここでは、「はい、お願いします」としか答えようがない。
「いえ、今は結構です」などど答えようものなら、
「放っておくとひどいことになりますよ、それでもいいですか」
という進展になりかねない。患者の意向を聞いているようで実際は強制だね。なんといっても、虫歯がどの程度のものなのか素人にはわかりにくいから、歯医者の言うままになるしかない。
「どんな風になっているんですか」と聞くと、手鏡を持ってきて口の中を覗いて説明してくれる。ふと鼻毛が短く2本出ているのに気がついた。鏡で間近に顔を見ることがないから気がつかなかった。要注意だ。

2002年3月24日
大坪さん(70年理入学)から「こんな”古文書”が見つかったよ」と画像ファイルが送られてきた。中身をみると、1970年(昭和45年)5月発行の「あ~あ」その5という漫画だった。作者は美術部OBの高月さん(61年工入学)。High Moon氏と言った方がこの方面では通りがいいのかもしれない。当時の部員に配ってもらって、私もこの小冊子の漫画には見覚えがある。懐かしいね、まったく。その中の二つを掲載しよう。


   タイトル「さあ、お茶の時間ですよ」

   タイトル「いや、俺の方が先に並んだ」

下の漫画は少し説明がいるかもしれない。当時ちょうど大阪万博が開催されていて、パビリオンに入るのには3・4時間待つのは当然といった熱狂的な雰囲気だった。その長蛇の列の最後尾のお話なんですね、きっと。争っている二人もさることながら、この漫画の左の方にそそくさと立ち去る人がいるのが何となく面白い。「こんな行列に並ぶなんてアホらしい」という呟きが聞こえてきそうだ。
                                       
2002年3月17日
ある小学校でのお話。その小学校では、子供たちの目標として「明るく、強く、元気な子」「友達をたくさん作りましょう」という標語が掲げられていた。あるとき、上の筋から
「目標は結果が分かるように具体的に数値で示すように」
という指示が来た。そこで、先生達が集まって、友達を何人くらい作れば目標になるのかしら、友達100人できるかなという歌もあるわね、と相談して、結局
「友達を10人作りましょう」
という目標になった。話はこれだけで終わらず、次いで
「目標ができたなら、実際にそれが達成できたかどうか確認すること」
という指示が来た。そこで、子供たちに
「友達が何人できたか、その子達の名前を書いて提出すること」
ということになった。子供たちはできるだけ多くの名前を書いて出すようにしたものの、中には10人の名前の書けない子供もでる。
「目標を達成できない子供には努力を促すこと」
という指示が追っかけて来たので、先生達は、友達の少ない子供の通知票に
「もっと友達をつくるように努力しましょう」
と書くようになった。話はそれだけで終わらない。目標達成率の低い学校には査察が行われるという噂が流れた。校長は困って、先生達を集めて相談。結局、
「友達の少ない子供たち通しで、お互いの名前を書くようにあらかじめ決めておけばいいのよ」
ということになり、調査を行う前に、誰々はこの子達の名前を友達として書くことと決めるようになった。おかげで、目標達成率も上がり、校長先生も一安心、努力しましょうと通知票に書かれる生徒もいなくなった。目出度し、めでたし。
以上の話はフィクションであり、実在の個人、団体をモデルにしたものではないことをお断りします。
                                       
2002年3月10日
この前荷物の整理をしていたら、奥の方から段ボール箱に入った大学時代の教科書が出てきた。熱力学、機構学概論、流体機械、振動理論応用などなど。今となっては仕事とは無縁のものばかりだ。院生時代にゼミで使っていた青焼きコピーの本も出てきた。外国の文献を一枚ずつ湿式の青焼きでコピーして本の形に製本したもので、まだほのかに独特の匂いが残っていた。青焼きするための原稿が先生のところにあって、それを借りて一枚一枚コピーをとっていた記憶がある。私が学生の頃がちょうど湿式のコピーから、ゼロックスに代表される乾式コピーに移る頃であった。ゼロックスが入った頃は厳重な管理の元に使用が許可されていたな。まだ貴重だったんだろう。そんなことを暫く懐かしんだ後、紐でくくってまとめてゴミに出した。昔の思い出に遊ぶには、今の毎日がまだ忙しすぎる。

2002年3月3日
実験データの整理のために先日までアルバイトの女性にデータ入力をお願いしていた。Photoshopの画像からのデータを読み取ってエクセルに入力するというもので、面倒くさい処理を数限りなく繰り返す必要があるというものだ。最初に説明をして実際にやってみて、それをマネをしてもらう。きっと時間がかかるだろうなと思ったら、とんでもない、たちまちにして流れるような作業を開始する。しかも、アプリケーションソフトに詳しい。
エクセルに入力するのに自分専用の単語登録をするのは当たり前、「数値データのチェックはグラフ化するとよくわかるのよ」と、区切りのいいところでササッとグラフを描いて入力内容の確認までする。
しかも、こちらがPhotoshopの使い方がよくわからずに訊ねたところ、「Photoshopで絵を描くにはこうすればいいのよ」と、ひょいひょいとソフトを駆使して思い通りの図形を作ってくれる。
ヤングミセスという感じのアルバイトの人であったけれど、パソコンにめったやたらと詳しい。こういう人は家庭に籠もらずに社会に貢献してもらいたいものだと思うけれど、その分、はじかれてリストラされる人がでるんだろうな。

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