2004年10月31日
仙台出張の夜に仕事仲間と別れてから単騎でジャズ喫茶「カウント」を探しに街中に出かけた。土地の人に道を聞きつつようやくたどり着いてみると、確かに噂に聞いていたとおりの昔ながらのジャズ喫茶であった。ALTECの大きなスピーカーがドンドンと(要するに2本ということ)置いてあり、サックスの音が流れていた。自宅で音量を絞って聞いていては感じることのできないものを大音量によって理解できるということもある。雰囲気は良い。ところで客はと見ると一人だけ。私が入ってようやく二人目。これではジャズ喫茶も廃れるはずだ。そのうちにその客が帰ってしまい私だけがALTECを独占している状態になった。なにかリクエストしようかとも思ったが壁際に並ぶLP群をみて怖じ気づいてなにも注文せず。私はジャズオタクではないので暫くしてから450円のコーヒー代を払って静かに店を出た。
2004年10月24日
昨夕ふと微動を感じて「地震だろうか」と思っていると暫く経ってグラグラと家全体が揺れ始めた。テレビの速報では、新潟あたりの震度が第一報で出ていた。余震も続いたようだ。6時過ぎに新潟のテレビ局の人が「いま大きく揺れています」と余震の報道をしていて、10秒位してから我が家もグラグラと揺れ始めた。リアルタイムの報道だった。
ところで何時になるかは分からないけれども関東大震災が起きるのは必至なんだよね。満員電車に乗っていて脱線転覆、高層ビルのエレベータに閉じこめられる、真っ暗な地下鉄構内で火災に遭う、都心を歩いていて窓ガラスの雨が降る、などなど予想はいくらでも立つ。家にいれば大丈夫と思っても倒壊して押しつぶされることもある。身動きできなくなった状態で火の手が迫ってきたら「困ったものだ」とつぶやくか。
2004年10月17日
長時間のフライトを過ごすには、先ず第一にひたすら「眠る」、次に普段読まないような文芸書を「読む」というのがあるのだが、機内放映されるビデオを「見る」というのもある。そうは言っても目が疲れるのでビデオ放映は私は見ないようにしている。座席の前に小さな液晶ディスプレイがあって、ビデオ以外にもいくつものゲームが選択できるようになっているが、そのゲームというのはバックギャモン、コントラクトブリッジ等の私がルールを知らないものばかりだ。ルールを知らなければどうしようもない。クロスワードというのがあったのでチャレンジしてみたものの、これが全然歯が立たない。知らない単語ばかりだ。普段やっているようなフリーセルや麻雀があればこちらとしても楽しめるのだが、いかんせん英国航空だから趣味が違う。
2004年10月10日
予定通りのヨーロッパ出張からもどって一息。向こうではエレベータや市電の扉はすぐに閉まってしまうものらしい。人が利用しないままいつまでも開いているふうではない。習慣の違いだろう。その習慣に日本人の謙譲の美徳が重なるとどうなるか。同じ会議の出席者と市電降り口で一緒になり、
「あ、どうぞお先に」
「いえ、いえ、そちらからどうぞお降りになって下さい」
「とんでもありません、お先にどうぞ、どうぞ」
「ま、ま、そう言わないで」
とやっていたら、扉が閉まってしまった。
2004年10月02日
インターネットを通して名刺を注文した。100枚で700円の格安料金だ。英文名刺を同じインターネット経由の会社に注文することも可能だが、いかにもアルファベットを並べましたというだけの名刺で全くひどいものだった。やむをえず、この前知り合いのデザイン会社に頼んで作ってもらった。100枚で1万円のビックリ値段だったが、これが特注の相場なのかもしれない。
私の仕事は客相手ではないので、名刺を100枚使用するのに一年近くかかる。あまり使わない方だろう。英文名刺についてはさらに使わない。明日からは外国出張、英文名刺も数枚は使うだろうが、結局日本人とよく話をするので和文の名刺の方がよく捌ける。
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