2005年07月31日
「スクープ音声が伝えた戦後ニッポン」というCD付き本を購入して聞いてみると、戦後の代表的な事件のさわりの部分が録音されていて、なるほどこういう風であったのかとあらためて認識を新たにした。
印象的だったのを幾つか拾うと、正田美智子さん(いまの皇后ですね)が結婚前にインタビューを受けたときの消え入るくらいの清楚な感じが何とも魅力的だった。三島由紀夫の割腹事件のときの演説が野次でほとんど聞き取れなかったというのもよくわかった。だみ声の田中角栄の演説の論旨は実際には支離滅裂で、雰囲気で聞き手を圧倒しているというのもわかった。肉声というのはそれだけでもその人を伝えるものだと思う。
2005年07月24日
昨日の関東地方は震度5強の地震。我が家のあたりも震度4くらいだったようで、グラグラと家が揺れて思わず窓を開けて脱出しようかと思ったくらいだった。道をゆく自転車の人も立ち止まって揺れの収まるのを待っていた。テレビをつけると千葉方面が震源のようで、千葉に住む兄に電話をするとこれが不在。しばらく経ってから愛知の実家から「大丈夫だったかね」という電話が入る。九州に住む姉やら福岡の親戚からも電話が入り、こういうときは親戚づきあいがきいてくる。
「どうもご心配をおかけしまして、何ともなかったのでご安心下さい」という返事ができるうちはいいのだろうが、いつか確実に関東大震災が起きるのだから、そのときはどのような返事になるのだろう。
2005年07月17日
東急ハンズには普段目にしないようなものが並んでいる。この連休に立ち寄ってみたら段ボールの薫製セットが1260円で出ていたので面白そうだと購入。早速家に持ち帰り近所のスーパーで蒲鉾と竹輪を手に入れて、庭の一隅で火入れ式。なにしろ初めてなものだからどの程度のスモークにしてよいかもわからない。途中で段ボールの中を見ると火が消えそうになっていたりしたものの、小一時間ほどかけて薫製の香りが染みこんで、日暮れの夕食に試食すると美味。
本格的に薫製をやろうとすると、肉を漬け込むソミュール液(ピックル液)にまで凝らないといけないようだ。何日も漬け込んだ後、風にあてて乾燥させ・・・という作業がいるらしい。肉を軒端につるして乾燥させて、なんて言っていたら近所のドラ猫の格好の餌ではないだろうか。
2005年07月10日
「不肖・宮嶋 踊る大取材線」「不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません」「不肖・宮嶋 史上最低の作戦」という具合にフリーカメラマン宮嶋茂樹の本を最近立て続けに読んでいる。昔の写真報道誌フライデーのときから始めて数々のスキャンダル写真を撮ってきた男だ。東京拘置所の麻原彰晃をスクープした写真とか松田聖子のウェディングドレス姿の写真等々、物議を醸した写真が多いようだ。スクープを撮るときの現場潜入の危ない話、張り込みのときの捕まる寸前の話がルポの形で書いてあるが、タイトルから見てわかるように文章はおふざけ調だ。そうは言ってもつい読み耽ってしまうのは、そこにはホンネが書いてあるからだろう。大手新聞社の専属カメラマンが社用車で優雅に取材するのに対して羨望の眼差しを向けることもあるようだ。でもそのような立場でしか得られないものもあるから世の中面白いというものだ。
2005年07月03日
今日は都議選ということで朝早くから近所の団地内集会所での投票に行って来た。この団地は新しく建て替わって既に5年くらいになるだろうか、見上げるばかりの高層住宅となっていて、家賃も高いようだ。
このまえ、近所のおばさんおじさん達が井戸端会議をしていたのでつい首をつっこんで話を聞いていたら、この団地ですでに飛び降り自殺が6件も出ているのだそうだ。「本当ですか」と聞くと「この前も豆腐屋が団地の中をゆっくりと車を流していたらその目の前に人が落ちてきてビックリしたよ、と言っていたよ」ということであった。こういうのは真偽のほどは何ともわからない。噂がデマをよび、デマが噂を呼ぶ話だ。
思文閣での展覧会はどうでしたか。客がたくさん入ったのかな。
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