2006年10月29日
人権問題と関係するのか、最近の学校では色盲検査がほとんど行われないようだ。色覚異常だからといって就職の差別があったりするのは問題だろう。そうは言っても実際に微妙な色の判別が困難なことがあるのだから困ることはないのだろうか。車のカーナビにしても細かい地図がさまざまな色で表示されているから、表示が見にくいということはないのかな。
ということで本格的に色覚異常を研究している人を探して話を聞こうと思ってもほとんどいないようだ。時間のかかる地味なテーマは研究しません、という人が多いのだろう。
2006年10月22日
最近は飛行機づいていて韓国の釜山出張から戻ってきた。現地でバスに乗っていてふと気が付くと信号機が左から「赤、黄、青」の順になっていて違和感があった。日本では左から「青、黄、赤」の順だ。この並び方は国際的に同じではないのかな。ほかの国はどうだったかなと思い出そうとしても全然印象にないから違和感を感じていなかったんだろう。横断歩道のペンイントの塗り方も独特で、左右でずれていた。といってもたぶん想像がつかないだろうから現地で実物を見るしかないね。
それにしても周りを見渡してもハングル文字の氾濫でまったく理解できない。ハングル文字は記号の組み合わせで発音が決まっているようだが、それを覚えたところで発音ができるだけで意味は分からない。同じような顔の人達が全く別の世界に住んでいるというのも不思議な印象だ。
2006年10月15日
埼玉県の川越祭りは、江戸情緒が残っている町並みを山車が沢山練り歩くので有名だそうだ。ということで私も昨日はお祭り見物。土地勘がないのでどこをどう見て歩いたらいいのかよく分からずに雑踏に紛れていたら、望遠レンズをつけたカメラを手にした数人のおじさん達が脚立を出して集まっているところに出会った。きっと見所スポットに違いない、と私もそのあたりにぼんやりと立っていたら、来ましたね。順に徳川家光や鏡獅子が通り過ぎ、日本武尊は横から来てじっと停まったままだった。横にいたおじさんが、「川越の人間は祭りが好きだから山車の通行にじゃまにならないように電線は地下配線にしているし、交通信号機は90度横に向けることができるようになっているんだよ」と話しかけてきた。郷土愛のある地元の人なんですね。十分に祭りを堪能して、お土産は名物の芋饅頭。
2006年10月08日
北海道への出張で修学旅行生の一群といっしょになった。男子学生はズボンがずり落ちそうな格好だし、女生徒達は短いスカートの制服姿で、搭乗口の床に全員並んで座っていた。ベンチの椅子があるのだからそこに座らせればいいのではないかと思ったが、引率の先生にしてみればきっと別の見解があるのだろう。それにしても、床にベタッとあぐらをかいている一群は近代的な空港とは不調和の印象があった。
学生さん達にしてみれば、楽しい修学旅行なのだから、関係ない人間がとやかく言うのはよけいなお世話か。
2006年10月01日
臨床心理の権威である河合隼雄が脳梗塞で重篤らしい。河合隼雄の本は私も何冊も読んでその都度感銘を受けている。京大の教育学部の先生をやっていて日本にユング心理学を広めた人だということ位は常識の範囲だろう。
それで最近たまたま読んだ本が「心理テストはウソでした」という本。著者は富山大の村上宣寛という人で、どうやら京大教育学部の出身のようだ。
その本の中で、ロールシャッハテストというインクのシミを見せて被験者に蝙蝠だとか蝶だとか答えさせる心理テストを俎上に上げている。自由に答えさせてそれを検査者が解釈するのだが、その結果は実は被験者の心理を表しているのではなく、むしろ検査者の気持ちを代弁しているだけに過ぎないと厳しく批判している。うーむ、河合隼雄の本には素晴らしい検査法のように書いてあったが。
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