2011年07月31日
放射能の専門家の話を直に聞く機会があったので、農作物の不安や疑問を問いただしてみた。雨に含まれている放射能は地表2~3cm位のところで留まるので地面深くまで浸透することはなく、さらに食物の根からは放射能は1/10位しか吸収しないので、それほど心配することはありませんよ、ということであった。「大根やゴボウなどの根菜はどうなんですか?」と聞いてみると、「地中深くには放射能はないので却って安心ですよ」ということであった。そういうものなのかと納得した。その先生は、市民講座などでこういう話をすると「御用学者だ!」と言われるので困りますとこぼしていた。いまの風潮はそうかもしれないと思う。どちらに流れてもヒステリー状態になっているのだから、冷静になるにはもう少し時間がかかるだろう。
2011年07月24日
福島の原発問題はいろいろなところで尾を引いている。食べ物ではセシウムに汚染された肉牛が出回っているそうだ。この前の金曜日夜のテレビニュースで岩手県の肉牛からもセシウムが検出され、京都のすき焼き店にも出荷されたとの報道があった。テレビの画像をみていると三条寺町の「三嶋亭」ではないか。先週祇園祭を見に京都に行った折、大奮発して夕食にすき焼きを食べたところだ。柔らかくてとても美味だと思っていたが、セシウム入りの牛肉であったのかとびっくり仰天。三嶋亭の肉は神戸かと松坂の牛かと思ったが岩手もあったのか、少しくらいならばセシウムを取り込んでも大丈夫だと専門家の先生も言っていることだし、気にしない、気にしない。とは言っても気になるものは仕方がない。心配になってきのう三嶋亭のホームページを見たところ問題の肉は7月19日と21日午前中に販売された肉に限定されるそうだ。とりあえず一安心。
2011年07月17日
京都の夏は暑い。宵山から山鉾巡行まで物見遊山をすると、押し合いへし合いの中でシャツは汗まみれ、足はよろけ、目はかすみ、それでもカメラを取り出して頭越しに写真を撮るやらして歴史ある祇園祭りを堪能した。宵山には45万人もの人が集まったとのこと。山鉾巡行の17日は朝8時過ぎに四条河原町に行ったもののすでに群衆が集まってきており、警官やらバス会社やらの誘導のマイクがかしましい。実際に長刀鉾が到着する頃には怒号がとび殺気立って身動きがとれない状態であった。この雰囲気が祭りらしいといえば祭りらしい。
後は、市美術館のフェルメール展を見たり、京都文化博物館の「日本画 きのう・京・あす」展を見たりで、束の間の京都旅行であった。
2011年07月10日
先日の新聞にサイ・トゥオンブリ(Cy Twombly)が83歳で亡くなったという記事が載っていた。一見して落書きではないかと思われるような抽象画を描く人であった。どこの美術館で見たのかは忘れたが、エーッこの程度の絵でも評価されるんだと驚いた経験がある。その後、その自由な発想と純粋さがいいというような記事を読んだこともあって、現代美術とはそういうものなのかなあと思っていたところだ。そう言われれば確かに傑作なのかもしれないな、と考えていたところに、横尾忠則の本に「あの計算されたオートマティズも嫌ですね。何を考えているのか、読めちゃうんですよ。謎を演出しようとして、手品の種が次々にバレるみたいに。こういう作品に限って、知的な人が評価するんです。」と書いてあるのを読んで目から鱗が落ちた。横尾らしい評価だ。というわけでサイ・トゥオンブリの私の中での評価の位置づけが固まった。
2011年07月03日
今年の夏は例年になく早いのか連日30度を超す毎日だ。東京も暑いが名古屋も暑い。名古屋大学で所用があり東山のキャンパスへ。新しく4月にできたばかりの建物を探すもののなかなか見つからない。ノーベル賞がどうのこうのというパンフレットを見た覚えがあるので、野依先生関係の建物だろうと思い、坂道を上りながら探し当てたところが野依記念学術交流館というところ、無情にも受付の女性から「お探しの建物はここではありません」と言われてすごすごと引き返して漸く目的の総合館というところにたどり着いた。太陽がガンガンと照る中での探索行は汗まみれの結果となった。それにしても、野依記念物質科学研究館とか紛らわしい建物が多いのは困ったものだ。
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