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2011年12月25日
映画監督の森田芳光が61歳で亡くなった。テレビや新聞でその業績が伝えられているように、斬新な切り口から映画を撮る監督であった。1985年の「それから」を見て感動して以来ときどき見るようになった。「(ハル)」も傑作と言っていい映画だ。メールでのやりとりは味気ないという浅薄な見方に対して、人の感情は媒体とは関係なく奥深いものだということを分からせてくれる映画だった。しかし最近は次第にその面白さがなくなってきたように思う。「39刑法第三十九条」、「椿三十郎」、「武士の家計簿」と見てきたが昔ほど冴えたところがなくなっていたようだ。シュールな意外性がなくなってきたと言ってもいいかもしれない。大上段に振りかぶった大作映画もいいけれども、人間の機微を味わうことのできる映画が残って欲しいものだ。そのような映画を撮ることができる貴重な監督だったと思う。
というようなことを書いているうちに今年も後一週間。次の日曜日はもう既に平成24年、西暦2012年だ。
         
2011年12月18日
昔、植草甚一という評論家がいて映画やジャズについて博学というか本の虫というか、その知識たるやすごいものであったらしい。ニューヨークに行ったことがないのに本や雑誌でNYの隅々まで熟知していたという話だった。
今の世にはパソコンがある、Googleがある。Googleマップやストリートビューを使えば日本中、いや、世界中のどこへでも行ったような気分になれる。活字中毒にならずとも世界の街の隅々まで知ることができるようになった。観光気分で利用しているのならば他愛のないものだが、実際にそれを駆使して仕事に活用しているという話を聞いて目から鱗の気分となった。どこかのウェブに掲載されているスナップ写真を基にして、看板や町名の一部でも写っていたら直ぐにGoogleで検索をかけてどの地点かをマップ上で特定できる。その地点の風景もすぐに調査可能というわけだ。まったく恐ろしい世の中だ。うかつに近所のスナップ写真をアップすることもできやしない。

2011年12月11日
名古屋出張の折にお昼ご飯を何にしようかと迷ったあげく、名物定食なるものに決定。つまり、名古屋名物の、エビフライ、きしめん、味噌カツ、手羽先が少しずつのっているという定食だった。一度で4つの味が楽しめるとあってお値打ち!とばかりに注文したが、残念なが味はそれほどでもなかった。だいたい、味噌カツと言っても普通のカツに味噌をつけて食べるだけだし、きしめんも中身はうどんと変わらないわけだし、ということで少々不満の昼食であった。新幹線のお土産に「生ういろ」を買って帰ったら、これは美味。本当にいろいろですね。いつもならば赤福は定番のお土産なのだが今回はなし。
         
2011年12月04日
第42回東京モーターショーがビッグサイトで開催されていて、私も何年ぶりかに出かけてみた。前回までは幕張メッセ、更にその前は晴海の東京国際見本市会場で行われていて、時の変遷とともに会場も移動するというわけだ。今年の目玉はなんと言ってもトヨタのスポーツカー86。会場にはエコカーなどがいろいろと展示してあったが、それはそれ、これはこれ、で人が集まるのは面白い車だ。注目を浴びるのは車だけではない、その周りを優雅に歩くモデルの人もだ。カメラや携帯の放列を浴びていた。綺麗なのは当然なのだが、スマートな体型で痩せすぎじゃないかと心配になるくらいだ。余計なお世話か。
会場を見て回っていたら自転車でエコを体験、というのがあって自転車を必死に漕ぐと、「あなたのエコ度合いは何点です」と教えてくれるブースがあった。体験してみると大変なんだね、これが。疲れるだけでなんとも面白くないブースであった。主催を聞くと環境省だという。華やかな会場で地味なエコ体験は誠につまらないと感じた次第だ。

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