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2010年02月28日
この前の金曜日は午後1時半から外での会議。1時頃に会場に到着するとおじさん達数人が携帯を広げて熱心に仕事をしている。ビジネスマンたるもの寸暇を惜しんで仕事をしているのだと思っていると、突然「あーー」とか呻き声を出したりして様子が変だ。
実は、バンク-バー冬季五輪の女子フィギアスケートの決勝の最終組の時間だったんですね。浅田真央とキムヨナの戦いを携帯のテレビで観戦中だったと言うこと。電車の中で高校生が携帯テレビに夢中になっているのはよく見る光景だが、中年ビジネスマンにも浸透していたんだ。
           
2010年02月21日
古代彫像サモトラケのニケは、その圧倒的なボリューム感がすばらしいの一言に尽きる。首の部分がないものの体のバランスがいい。いや首がないだけに想像力がわくというものだ。背中の羽根とは別に両腕も昔はあったらしい。
最近、キャンバスにサモトラケのニケを描き始めている。もちろん写真を見ながらの作業だが、ただ単に眺めるだけではなく実際に描き始めて見ると細部まで見えてくるようになる。よく観察していくと衣服の下の体の線まで理解できるようになって、艶めかしさが伝わってくる。「人生は短く芸術は長し」という言葉のとおりだ。

2010年02月14日
大相撲の朝青龍が引退した。しかし同じモンゴル出身の白鵬が頑張っているので面白さも続くというものだ。それにしてもモンゴルは強い。
話は変わって最近、田中克彦「ノモンハン戦争」(岩波新書)を読んだ。1939年の日本軍とソ連軍との衝突を書いているのだが、これまでの戦術論や武器装具の問題とはまったく別の内容になっており、なるほどこういう観点からの議論もできるのかと感心したものだ。満州国が日本の傀儡国家であったように、国境を接するモンゴルもソ連の傀儡国家であったとのこと。モンゴルの独立を果たそうとした人々はソ連によって多数粛正されたらしい。そのような情勢の中でのモンゴルと満州国との国境線での軍事衝突だ。日本、満州国、モンゴル、ソ連との4カ国の立場が複雑に絡む中での出来事のようだ。おっと、中国も忘れてはならない。しかし、このときの中国はまだ国家として弱体だったので、なす術がなかったんだろう。視野を世界史的に広げると新しい考え方も出るものだという一冊であった。
            
2010年02月07日
1991
年に日本で開かれたスペインリアリズムの展覧会を見て感動し、その後それら作者の画集を探しているものの、なかなか目にすることができなかった。最近、Amazon.comでその中の一人であるAntonio Lopez Garciaの画集(ISBN 978 0 87846 733 4)があることを見つけて購入した。2008年にボストン美術館で開催された同氏の展覧会に合わせて出版された画集らしい。本で見るよりは実物の方がよほど感動的だろうなと思いながらリアリズムの絵を楽しんだ。
ほかに、もっと衝撃的な絵を描くJose HernandezEduardo Naranjoがいるが、画集が見つからない。そのうちに見つけることができるだろうと将来の楽しみだ。

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