2009年01月25日
1月20日(現地時間)に行われた米国44代目オバマ大統領の就任演説は19分の長さだったそうだ。インターネットや新聞にその全文が載ったりしているので、格調高い文章をじっくりと味わうことができる。というのは半分ウソで、難しい英語表現なのですぐには理解できない。日本語訳もついていたりするが、これまた難しい日本語で、とてもすらすらと読み下すことができない。ニュースを見ると、演説に感動して涙を流す黒人女性などもいたようだが、現地の人が聞けばその演説の流れやトーンが生のものとして実感できたのだろう。決して、厳寒のなかで理解できない演説を19分間聴いていたわけではないはずだ。
2009年01月18日
ケーブルテレビで「ニューシネマパラダイス」を見た。主人公のトトが故郷に帰ったときに年老いた母親と再会する場面が印象的だったという昔の記憶がある。いま再びそのシーンを見ると、トトの帰りに気がついた母親が椅子から立ち上がり玄関に向かって駆けていくと、編みかけの毛糸が順に解けて最後にピタッとそれが止まるというシーンだった。ほどけていく毛糸がピタッと止まる瞬間の間の取り方が何とも言えず感動的だ。映画でしか表現できない場面だろうという気がする。
ところで、新しく見たのはデジタルリメイク版。台詞の中で「ロシア」というのがあったが、原作時点では「ソ連」だったんだろう。大戦中にイタリアからソ連へ侵攻した兵士が敗戦時にその地で命を落とすというストーリーも絡んでいる映画だ。
2009年01月11日
この正月はどこに出かけるというわけでもなく、暇に任せてたくさんの本を読んだ。坂井克之著「心の脳科学」は読み応えがあって、その中に、てんかん発作を防止するために脳の切除手術を受けたHMさんという人の話が書いてある。脳研究とくに記憶研究と海馬との関係を明らかにするのに多大の貢献をした患者さんだ。惜しくも昨年末に亡くなったという新聞報道を読んだ覚えがある。このHMさんは長期記憶を保存することができないため、同じ人に出会っても毎回初対面の人のように振る舞うのだそうだ。新鮮といえば毎日が新鮮なのであろうが、過去を持たない人生というのもイヤなものだと思う。と言っているうちにすでに今年も11日目。さてこの10日間は何をしていたんだっけ・・・少しずつ長期記憶が薄れていくようだ。
2009年01月04日
2009年が始まってすでに4日目。昨年はあれよあれよという間の景気悪化の激流に巻き込まれた年であったが、一年前に誰がこのような事態を予想したであろうか。そう思いつつたまたま手にした「週刊ダイヤモンド」に2009年の経済予想がでていた。おしなべて現状から推測した低調の景気を予想しているようだ。一言で言えば現状追従型予想だ。勝手なことを書き散らす経済学者、経済評論家連中の一昨年の予想を見てみたいものだと思う。2007年末の時点で2008年の苦境を予想した人がいるのか。
つべこべ言っても始まらない。年頭に今年の思いを込めて一句。
「熱をもて 新玉の年を迎えむとす」
最近のコメント