2008年11月30日
人類の誕生からの歴史を科学的に検証している本を読んでいると、改めて世界的な気候変動が人類の歴史に関係していると言うことがわかる。アフリカで最初に誕生した人類がアジアに進出するのに、最初、紅海の北の端から移住していったものの、その後の気候変動によってその集団は絶滅。その後、紅海の南の端が陸続きになった時期があって、そこからアジアへの人類の展開が成功したとか。
歴史的に見れば地球的な気候変動は繰り返し行われていて、私の少ない読書量から得た知識によれば、いまは地球はゆっくりと寒冷化に向かっているのだそうだ。いまの人類の繁栄も地球温暖時期の幸運によるものであって、少しずつ寒い地球に移っていく黄昏時にさしかかっているそうだ。いま盛んに地球温暖化反対ということが叫ばれているが、スパンを長くとると、地球は寒冷化に向かっているらしい。困ったものだと、この数日の寒さの中で考えていた。
2008年11月23日
慌ただしくニューヨーク出張。インターネットが発達したおかげでホテルから職場のメール確認することができた。それにしても便利だ。そうは言っても、メールの返信をいろいろと書いていたりするといつの間にか深夜、時差ぼけの頭には厳しい作業だった。
ケネディ空港からホテルへはシャトルバスの乗り合いで19ドル、帰りは急いでいたのでホテルからタクシーを頼んで60ドル。便利さと快適さを求めると金がかかるという典型だ。米国は未曾有の不景気らしいが、デパートのMacy’sは人があふれていた。しかし街中には当然のようにホームレスらしき人も多く見かけた。わずか4泊6日の出張では景気がどうのこうのかはよくわからない。
2008年11月16日
映画の「レッド・クリフ」を見た。要するに三国志に出てくる赤壁の戦いについてのスペクタクル映画だ。古代漢王朝が衰退した後の魏、呉、蜀の三国の争いの時代だ。スペクタクルと言ってもCG化が進んでいるのでどこまでがリアルの映像なのかがよくわからないが、あまり難しいことを詮索せずに単純に楽しめばいいのだろう。中国の歴史を見れば、主な王朝だけでも、殷、秦、漢、唐、宋、元、明、清と続くわけだから歴史のとぎれることのない国だという気がする。で、現在の中国はそのような言い方をすればどうなるんだろう。中華人民共和国というのではあまりに面白くないし、昔のように中共というのも今更変だし、毛政権というのも違うだろうし、革命中国というのもきっと違うだろう。歴史は70年経過しないと公正な歴史書が記述できないという話もあるから、定まるにはもう少しの時間が必要ということだ。
2008年11月09日
デンマークの隠れた画家ハンマースホイの展覧会を見に行った。モノクロに近い絵が最初から最後まで並んでいて、それはそれでいいものだが、最後には息苦しささえ感じられるくらいだった。会場の出口付近には同じデンマークの他の画家の作品も並んでいて、その中には色が少しばかり感じられる作品もあったのでホッとした気分になったものだ。このような作品群を見た後にマチスやブラマンクの絵を見たら卒倒しそうな気がする。北欧のどんよりとした気候が絵にも表れているというものだ。北欧では冬に鬱状態になる患者が多いというのを聞いたことがある。それを考えると、ゴーギャンが過ごした陽光あふれる南の島タヒチがいい。あふれる太陽と潮の香りに浸っていれば鬱になる人も少ないだろう。
2008年11月02日
美術部経験者として、発表時のスライド作成には色彩感覚を大事にしてデザインすることに努めている。同じ緑色でも、濃さを少しずつ変えて微妙な変化を出そうと想を練っているのも楽しいものだ。実際の発表当日の他の人のスライドをみると色感覚がひどいものが多い。目立てばいいとばかりに原色をそのまま使用していたりしている。まずは感覚の差だねと思いつつ、いざ自分の番になると予定していた緑色が黄色になっていたりして、途中で言い訳をしながらの説明となってしまった。
あとで「あの会場のプロジェクタは赤色が死んでいたみたいで赤色は全然でていませんでしたね。」と教えてくれた人がいた。どおりで私のスライドの色も変わって投影されていたわけだ。他の人のスライドもそうだったのかな。美的センスの話ではなかったようだ。
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