2012年1月22日
以前、木村尚三郎「世界の都市の物語 パリ」を読んで、あまりの内容のなさに憤慨した覚えがある。今回、ブックオフでそのシリーズの「ソウル」を105円で見つけたので懲りずに購入。ソウルの景福宮などには行ったことがあるので興味も湧いたというわけ。予想以上に内容がよかった。著者名は○在彦という人(名字の漢字変換ができないので○で表現)。今まで知らなかった韓国の政治状況とくに李氏朝鮮時代の話がよくわかった。儒教の影響が非常に大きくて建前としての文官の位が極めて高く、実学は低く見られたらしい。科挙の試験を通るために人生を棒に振る若者も多かったようだ。中国との外交関係も重要だったらしい。中国が明から清に変化するときにどのように対応するかも大問題だったらしい。明に肩入れをしていたために清の侵入を受けたとのこと。政治を含んだその国の体制が国民の幸せを左右するというのは、実際に起きるのだということがよくわかる。
今はそのシリーズの「ニューヨーク」を図書館で借りて読み始めている。猿谷要の著書だから内容は確かだろう。
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