2012年1月29日
高齢になると視野が狭くなるそうだ。比喩で言っているのではなく実際に見える範囲が狭くなるとのこと。ところでピンホール眼鏡というのがある。眼科医が使う物らしくて眼鏡の部分が遮蔽板になっていて、その真ん中に小さな穴が開いているという代物だ。直径2mmで見るとその穴を通してしか見えないので、ほとんど周囲が見えない。約20度の視野なのだそうだ。若い人がこれを掛けると高齢者の不便さが分かるといえばそうなのだが、頭の方はしっかりとしているのだから、なかなか理解するのは難しいものだ。水晶体が黄変するということで黄色の眼鏡をかけさせるというのもある。これも実際に高齢者がどのように見えているのかはわからないままに理屈上では、ということで模擬しているだけに過ぎない。本当は違うんだよね、ということを高齢者本人も伝えられないし、若い人たちもきっとそうに違いないと思っているだけだ。分かったつもりで動いているのが世の中だ。
次回は都合により1回お休み。
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