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2012年2月26日
もうじき東日本大震災が起きてから一年だ。福島第一原発の事故も沈静化に向かっているようだがまだまだ油断できない。当時は原発廃絶という雰囲気があったものの、今では「そうは言ってもエネルギーの安定化を考えると原発は必要じゃないか」という意見も盛り返しているようだ。原発立地の地元からしてみれば、関連する交付金等で経済的に潤うのだからそう簡単に止めましょうというわけにはいかないのかもしれない。いろいろと原発に関する議論がある中で、小出裕章「原発はいらない」を読むと、原発の発電コストが低いというのはまやかしで、実際にはウラン濃縮コスト、使用済み燃料の再処理コスト等を考えるとずいぶん高くつくらしい。どこまでを関連コストとして考えるかによっても大きく左右されるのだろう。自動車の代替エネルギーとしていま話題になっているバイオマスについても、生産コストから始まって使用できるエネルギーまで変換するコストを考えると、結構高くつくらしい。自分達にとって都合のいい結果しか出さないから、本当のことは誰にも分からない。

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