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カテゴリー: 日記

2010年08月

2010年08月29日 森林生態学の四手井綱英の「森林はモリやハヤシではない」を読んだ。その中で、「砂漠の造林や緑化をやる手始めに、海岸の砂丘で何か工夫をして、造林をしてみる。そしてその造林に成功すると、そっくりそのままの方法を砂漠へ持っていけば、砂漠に造林ができる。」という考えを厳しく批判している箇所があった。日本の砂丘で成功すれば、中国などの砂漠でもうまくいくということではないらしい。砂漠には […]

2010年07月

2010年07月25日 E.O.ライシャワーの「円仁 唐代中国への旅」という本をようやく読み終えた。平安時代の天台宗高僧が遣唐使として唐に渡り、9年の歳月をかけて仏教を学んだときの克明な記録が「入唐求法巡礼行記」だ。その日記を英訳したのが、米国駐日大使だったライシャワー氏。さらにその解説書というべき本を執筆したのが冒頭の本だ(1955年)。日本語訳は田村完誓という人(1963年訳)。いずれにせよ昔 […]

2010年06月

2010年06月27日 参議院選挙が始まって街頭が慌ただしくなっているなか、辻井喬の「茜色の空」を読んだ。大平正芳の生涯を辻井らしい落ち着いた筆調で書いているのだが、どうも真実なのか嘘なのかよく分からない部分があって混乱する。冒頭に「この作品は、事実を取材し、実在の人物の行動・発言を基に小説的に再構築したフィクションである。」と断っているので文句は言えないが、それにしても虚構が事実の中に埋められて […]

2010年05月

2010年05月30日 出張でビジネスホテルに泊まり、朝食はよく見かけるバイキング料理。卵があったので、給仕のおばさんに「これって茹で卵ですか?」と聞いたところ「温泉卵ですよ」と言われた。そこが私の世情に疎いところで「温泉卵は割っても大丈夫ですか」と聞くと「黄身が半熟だからね」という少しずれた回答。あまりしつこく聞くのもなんだし、と思って食卓で割ってみると白身も黄身を半熟であった。温泉卵とはこうい […]

2010年04月

2010年04月25日 余り期待しないのに出かけていったにもかかわらず「レンピッカ展」は好作品のオンパレードであった。うかつにも名前を「タマラ」で覚えていたようで、そう言えばこの作品は画集で見たことがあるなあというのもあった。装飾的な綺麗さだけの絵のように見えて、実は、線ではなく面で画面を構成するというしっかりとした当時の絵画理論が基底に感じられたので、これも好印象の一つ。それにしても、絵筆の痕跡 […]

2010年03月

2010年03月28日 渋谷のプラネタリウムがなくなってから久しい。自然の星空を望むべくもないので、どこかにプラネタリウムがないだろうかと思っていたら、数駅先のところにあるのを発見。冬の星座オリオンから始まって、シリウスも含めた冬の大三角などの説明があった。獅子座がもう見えるらしい。獅子座は夏の星座とばかり思っていたがそうでもないらしい。公的機関が運営しているプラネタリウムなので、前半は星空の説明 […]

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